夏は気温が高く、汗をかくことが増えるため、気づかないうちに体の水分が不足しやすい季節です。
「脱水」と聞くと熱中症を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実はお口の健康にも影響を与えることがあります。
その背景には、「唾液」の働きが深く関わっています。
今回は、脱水がお口に与える影響や、毎日の生活で取り入れたい予防習慣についてご紹介します。
唾液が減るとどうなる?主なお口のトラブルとは
「少し口が乾くくらいなら大丈夫」と思っていませんか?実は、脱水によって唾液が減ることで、さまざまなお口のトラブルにつながる可能性があります。
唾液が減ることで起こりやすいトラブル
● むし歯・歯周病唾液には、細菌を洗い流したり、歯の表面を守ったりする働きがあります。
唾液が減ることでこれらの働きが弱まり、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
● 口臭
お口の中が乾燥すると、汚れや細菌が増えやすくなります。
その結果、口臭が気になりやすくなることがあります。
● お口の粘膜や歯ぐきの炎症
唾液が減ると、お口の粘膜が刺激を受けやすくなります。
そのため、口内炎ができたり、歯ぐきが腫れたり、出血しやすくなったりすることがあります。
お口のトラブルを防ぐためにも、夏は脱水によるお口の環境の変化に気を配ることが大切です。
夏のお口を守るには?今日からできる予防習慣
脱水によるお口のトラブルは、毎日のちょっとした心がけで予防しやすくなります。まず大切なのは、のどが渇く前からこまめに水分を補給することです。
水分をしっかり摂ることで、唾液の働きを保ちやすくなります。
水分補給に加え、毎日のセルフケアも欠かせません。
次のようなことを意識しながら、お口を清潔に保ちましょう。
・水やお茶を中心に水分補給をする
・毎日の歯みがきや歯間ケアを丁寧に行う
・スポーツドリンクや清涼飲料水は糖分が多いため、だらだら飲みや飲み過ぎに注意する
・飲食後はうがいや歯みがきを心がける
毎日の習慣を少し意識することが、夏のお口のトラブル予防につながります。
セルフケアだけで安心?歯医者での定期検診が大切
毎日のセルフケアは、お口の健康を守るために欠かせません。
しかし、丁寧にお手入れをしていても、自分では見落としてしまう変化もあります。脱水によるお口の乾燥や唾液の減少は、少しずつ進むため、自分では気づきにくいことがあります。
また、初期のむし歯や歯周病は痛みなどの症状が少ないため、気づかないうちに進行してしまうこともあります。
そのため、3~6か月ごとを目安に定期検診を受けることが大切です。
定期的にお口の状態を確認することで、小さな変化を早期に発見し、お口のトラブルの予防につなげることができます。
「最近口が乾きやすい」「口臭が気になる」と感じる方はもちろん、症状がない方も、お口の健康を維持するために定期的なチェックを受けることをおすすめします。
毎日のセルフケアに加え、定期的にお口の状態を確認することが、夏のお口のトラブル予防につながります。
当院では、予防メインテナンスに力を入れ、お口の状態に合わせたケアをご提供しています。
また、予防ケアの一環として、ご希望の方には唾液検査にも対応しております。
お口の状態やむし歯・歯周病のリスクを把握したうえで、患者さまに適したケアをご提案しています。
夏も快適なお口で過ごせるよう、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。